狭小住宅「通り庭のある家」

仲の良いご夫妻の小さな家です。

南側が狭くなった条件の難しい狭小敷地に、あえて南に窓を設けずに、東側に開いた計画にしました。

建物を開いた東側には、アプローチを兼ねた細長い「通り庭」(屋外コート)を設け、

LDKと一体的に楽しめるように、1階の東側を大開口の窓にしました。

狭小住宅のため通常の玄関ホールさえも無くした、1室空間としています。

2階のプライベート空間は、水廻りを挟んで2つのスペースがあります。

ドアの無い繋がったその2つの空間の使い方は自由です。

ロフトを含めたすべての空間がドアなく繋がっているため広がりを感じます。

また、そのような縦の空間の繋がりは室内環境にも有効的に影響します。

夏期は、1階窓と吹抜上部の窓を開放すると、室内空気が流れて涼しくなり、

冬期は、1階の床暖房で温められた空気が、2階をほどよく暖かくします