コンクリートの住宅「吹抜のある家」

3人家族のための住宅は、都心の住宅地に建っています。

小さな敷地で、かつ南側に高い建物があるため、東側の大きな吹抜とトップライトから明るさを取り入れます。高さ制限の為に斜めになった屋根を利用した吹抜は2階のLDKを開放的に演出します。

2階の北側の窓からは、道路の向こうに大きな樹木が見えます。庭を設けることができない都心の狭小住宅にとっては、ここからの借景が重要な要素となります。その前にある小さな空間は、子供の勉強スペース、かつ主婦コーナーとして利用します。

3階には子供部屋に隣接した小さなホールがあり、子供部屋と一体的にに利用ができるように計画しました。

このスペースは吹抜とも繋がっているので、2階から3階の子供の様子が感じ取れるようになっています。

外観デザインは、2方向（北と東）からの高さ制限を不自然に感じさせない形態としました。この力強い形態に合うように外壁はコンクリート打ち放しとしています。